あらすじ
<戦乱の時代>――動乱する六つの大陸があった。
広大な中央大陸を挟み合い、我こそはと時代に覇を唱え、武を掲げた五つの大国。
北方にエルソード王国。賢人王ナイアスを筆頭とした知の探求者達が集う。
東方にホルデイン公主国。英傑王の末裔たるワドリーテ女王を君主とし、数多の騎士達が在籍する。
西方にネツァワル王国。獣人王ヒュンケル率いる、人ならざる者たちと、屈強な戦士達が集う。
南方にゲブランド帝国。自由帝、またの名を盗賊帝と称され卑下されるライル王が適当に治める適当な国家。
加え、近年ゲブランド帝国より独立を果たした弱小連合王国、カセドリア。
物語の幕は、この弱国カセドリアにほど近い森に棲む、<名の無い>少年から開かれる。
少年は、今は亡き師アーチャーの名と遺志を継ぎ、カセドリア連合王国が首都アズルウッドへと辿り着く。
志願兵として傭兵部隊に赴いた少年は、そこで三人の傭兵と<チーム>を組まされるはめに。
クセのある面子に頭を悩ませつつ、少年は与えられた初任務の達成を志す。